株式会社 ヨコタコーポレーション
特長
FLAiR chocolat(ショコラ・フレア)
Quol (クオール)
美容スキルのスタンダード「HIQ/NVQ」に沿って学びます
みなさんが輝ける舞台を積極的に用意しています
設立 | 1957年 |
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会社名 | 株式会社 ヨコタコーポレーション |
代表者名 | 代表取締役社長 横田 徹 |
所在地 | 〒233-0002 神奈川県横浜市港南区上大岡西1-11-3 第3太蔵ビル6F |
電話番号 | 045-845-3777 |
店舗数 | 11店舗 |
従業員数 | 110名 |
企業URL | http://www.ybc-yokota.com/ |
展開ブランド |
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― 若者に対して思う事は何ですか?
ちょうど2000年、木村拓哉さんのビューティフルライフというドラマがありました。あの時は求職活動なんてする必要がなくて、どんどん美容師になりたいという人が集まりました。なりたい職業ナンバーワンだったんです。時が経って、もう2〜3年前、27位とか28位です。今に繋がってると思うんですが、お洒落な格好をしているけれど、仕事はきついし、給料もそんなに高いわけじゃないし、休みもそんなに多いわけじゃないし、拘束されるし、一人前になるまで長いしで、美容室はお洒落な3Kと言われてるんです。
2011年3月11日に大震災があったじゃないですか。僕はその3週間後くらいに、美容室の団体としてボランティア活動をさせてもらったことがあるんです。行ってビックリしたのは、体育館に60センチくらいのダンボールのパーテェーションを組んで、各家族がそこに一時避難してたんですけど、皆さん明るいんですね。ああ、強いなと思ってたんですけど。
プールの一角の更衣室のところで、僕たち美容チームがカットをさせてもらったんですが、その時に、触った瞬間にわあって泣かれて。皆さん、気丈に振舞っていて、愚痴を言ってもしょうがないし、言う相手もいないし、だんだん辛くなるから、我慢して無理に明るく振舞ってたんですよ。髪の毛を綺麗に、さっぱりするというよりも、話し相手というか、そういう環境に出会った時に、この職業ってすごく深いんだなって、思ったんです。美容師をやっている醍醐味っていうんですか。
地域社会の貢献や、地域一番の信頼を得ましょう、と勤めていたオーナーさんに言われてましたので、それは刷り込まれていました。少しでも世の中の役に立つという発想はあったんです。多店舗というのは無かったかもしれませんが、だんだんそういう意識になってきて、3月の11日に、この仕事を本当にやっていて良かったと再確認できました。
ですので、若い世代に思うのは、美容師はお店に入る時間が長いかもしれない。お給料高いのかというと、高いわけでもない。でも美容師になるのはすごく夢のあることだし、世の中に必要、必要でないという部分というよりも、本当に誇りに思える仕事だということです。男性でも女性でもヘアスタイルがバシッと決まってると、自信にも繋がります。いい仕事だと思いますので、ぜひ美容の門を叩いてもらいたいです。
― 不調な時にどうやって乗り越えますか?
だいたい僕の人生で、最初から上手くいっている状況はそんなに無いかもしれないです。スタートから十分な条件が揃って、トントン拍子に上手くいったことはまず無いです。
ただ思っているのは、失敗したと道に迷って、間違った方向に行ったとして、途中で引き返すと、間違ってないんです。遠回りしてそこの景色を見てきてるわけだから、逆にプラスかもしれないんですよ。諦めてしまうから失敗してるわけで、諦めなければ、要するに成功するまでやってしまえば、成功なんです。
僕の中では、「言い切るやりきるの精神」ってのがありまして、ずるいんですけど、出来そうもないことは言わないんです。その代わり、言ったら必ずやります。途中でやめない、やると決めたら絶対やる。たまにそれでしっぺ返しくらうことありますけど。途中でこれ違うなあと思っても、言っちゃったからなって、渋々やります。
「言い切るやるきるの精神」がどこから来たか…親父でしょうか。父が癌で亡くなった辺りからでしょうね。父が亡くなってからは、やれそうもないことは口に出すのをやめました。そのへんは父に学んだことだと思います。親子喧嘩をして、2001年から2008年まで丸7年音信不通で口聞かなかったことがあるんです。僕が横田コーポレーションの跡を継ぐと決めて、今の形になったんですが、親に感謝できない人間が何に成功できるんですかみたいなことをホームページにも書かせてもらったんですが、それは全部父からきているのかもしれません。新しく入ってくる学生さんにしてみれば、職の親と言ったら僕になると思いますので、そう言った部分で、伝えていった方がいいかとは思ってます。必ず言ったことは、やってもらうようにしています。
今の時代、手取りで10万もあれば十分食べていけるような時代です。
そういう時代背景もあるかもしれないですが、ぜひ、若い世代の人たちは夢を持って欲しいです。必ずチャレンジすれば出来ないことはないですから。
ぜひそこのお店に入って美容志して、必ず店長になるんだとか、トップスタイリストになるんだとか、そういう意識を持って入ってってもらいたいなと思います
― 今後チャレンジしたいことは何ですか?
うちは祖父の代に床屋さんから始まって、父が美容室を始めて、2012年、3年前から、ネイルアイラッシュの店をやるようになりました。ネイル自体は、もう5年目くらいになるんですが、独立した店舗を設けるようになりました。美容室があって、ついでにやるというよりも、ネイルアイラッシュの需要はこれからどんどん増えていくと思ったので、独立した事業体を始めたのは、僕の中ではチャレンジでした。
今後は、トータルビューティーに、ぜひチャレンジしていきたいと思っています。ブライダルや、成人式のお手伝い等、お着物というのはとても大事な日本の文化だし、それをしっかり守っていけるのは、やはり美容師さん僕たちじゃないかと思います。着物に合わせたメイク、ヘアってのをトータルで考えていくと、専門業者さんにお願いするとよりも、僕たちが着付けをやっていかないとと思います。ですから、着付け、ブライダル、ネイルアイラッシュ、エステ、トータルで美を考えられるような会社にしていきたいと思います。
あと向上心のある方と一緒に働きたいですね。
私不器用だから美容師に向いてないと言われるんですけど、逆に不器用な人の方がいいですよ、長続きするので。器用貧乏っていうじゃないですか。器用な方ってすぐにできるようになりますが、深掘りしていかないんですよね。僕はシャンプーデビューするのに4ケ月かかりましたから、向いてないんです、不器用なんです。でも不器用だから、一つのことを一生懸命できたかなと。それができたら、また一つのことみたいな。それをただずっと続けているだけなんですよ。一つのことを、5年前も、30年前も、もうずっと同じこと言ってるし、同じことやってます。でもこの業界で、成功した方というのは、皆そういうところ、不器用ではないかもしれませんが、ずっとやり続けること、ずっと同じこと言い続けるというのが、ベースなのかなと。時代に合わせて、当然絶対に変えてはいけないものと、変えていかないといけないものと、バランスのいい方が僕は成功していると思います。
ですから、ぜひチャレンジ精神、向上心。今日より明日、明後日と、頑張れ頑張れって、毎日そんな頑張ってたら、おかしくなっちゃいますが、しっかり目標達成圏、アチーブメントゾーンっていうんですか。ちょっと頑張る、目標を必ず持って、という人と働きたいですね。
― 経営理念は何ですか?
父の代からなんですが、経営理念は、もう古くからありまして。朝礼や会社の会議の前に必ず唱和するようにしています。第1項目にくるのが、人が一番大事、何より人を大切にしましょう、関わる方すべてを大切にしていきましょうと。向上心、成長、そういうのも大事ですけど、第1番はスタッフです。僕も十代の頃は、そんなにできた人間ではなかったので、どちらかと言えばやんちゃな方だったので、人に迷惑をかけないで生きてきたという自負は全くないです。割とやんちゃな方も入ってきてもらうことが多いですが、なんとか頑張ってる方も多いので、そういった部分では、人を大事にするのが第一ですね。
― 多店舗に踏み切った経緯を教えてください。
結果的に多店舗になりますね。直営だろうがFCだろうが、少なくなったとはいえ、やはり将来的に独立したいというスタッフは多いですから。
独立するのが難しい時代かもしれないです。独立することが怖い時代というか。今エクザイルでもAKBでも、言い方悪いかもしれないですけど、群れてるんですよね。一人では難しいことを、集団で行う。目的、目標をね、一つに合わせていけば、一人一人の考えが皆バラバラであっても、共通意識があれば、とてもいい成果を出せると思うんです。
今後はFC展開という部分では、そろそろ技術も覚えましたし、10年、15年いたから、独立します、どこかで会ったら挨拶しよう、そうではなくて。これからは求人に関しても、大きなグループ、仲間と共にやっていた方が、いい時代には入っているのかなと思います。
例えば1店舗だと、どんなにいい出会いがあっても、いつかは辞めていかないと、誰も入ってこれないですからね。
― これだけは伝えておきたいことは何ですか?
美容業界は素晴らしい業界だし、とても可能性を秘めた職業だと思います。ぜひ美容学校にいかれている方、なんとなく入った、たまたま家から近かった、どんな理由でもいいんですが、自分自身が自信を持って生きていける、生活の日々を楽しく豊かに、自由に生きていけるお手伝いができるなんて、そうそうないですから。お医者さんでも、いきなり頭掴まれたら、ビックリするでしょう。僕らは新規のお客様が入ってきて、何分かカウンセリングしたら頭触ってるんですよ。こんなコミュニケーションのスキルの高い、なかなかできないことを僕たちはできる、職業として与えられている。使命感というか、お店が儲かる儲からない、税金が高いか安い、そんなものも日々の営業の中でやっていますが、10年、20年とした時に、格好つけてる話になってしまいますけど、この業界を良くしていきたいし、この業界を通して豊かになってもらいたいと思います。