有限会社 ワイズ

有限会社 ワイズ

代表取締役社長 須藤 誠

  • 2000年 5月 設立

特長

エクリ麻布十番店

ファミリー層に人気のエクリサンク店

お客様満足度100%のヘッドスパ。

地域のイベントにも積極的に参加しています。

設立 2000年 5月
会社名 有限会社 ワイズ
代表者名 代表取締役社長 須藤 誠
所在地 〒141-0021 東京都品川区上大崎3-3-6 永峰ビル702
電話番号 03-3473-8805(オフィス)
店舗数 7店舗
従業員数 70名
企業URL http://www.equri.jp/
展開ブランド
  • ・equri
  • ・Grand equri

― 1番嬉しかったこと、辛かったことは?

22歳のある日、突然手に力が入らなくなりコームもブラシも、もちろんハサミも握っているつもりなのに、手から滑り落ちてしまう状態になりました。重度の腱鞘炎でした。

美容師としてこれからという時期でしたので、理学療法や温水プールなど出来る限りの治療をしましたが、少しよくなったと手を使うとすぐに悪化してしまう。

それまで24時間364日美容室漬けの毎日だったのに治療のために休まざるを得なくなり、

治らないことに苛立ち、自分が店にいなくても何事も無くまわっている現状にも焦り、悲しくなりました。

自分の存在価値とはなにか。ハサミのもてない美容師に未来はあるのか。

入社式のとき、逃げない、諦めないと決めた強い意志がガタガタと崩れてしまいました。

その時は出口の見えないトンネルの中を歩くようでしたね。

 

そんなときに手を差し伸べてくれたのは社長でした。

「腕は痛くても、笑顔は作れるよな」と声をかけて頂き、本部の電話番の仕事を与えてくれました。

また、「リハビリの場所じゃないからな」と言って頂き、自分でポジションをつかみ、自分なりに会社に還元していきなさいという応援メッセージも頂き、その厳しい言葉のおかげで気持ちを切り替えることができたんです。

その後、外商部門で営業の仕事を担当したりといろいろありましたが、その経験のお陰でこうして今充実した日々を送ってます。

本当に社長のおかげですね。救ってくださった恩は一生忘れません。

― 起業のきっかけは何ですか?

ネオリーブに入社して15年経った時に独立しました。

当時、社長から「そろそろじゃないか」ときっかけを頂いたからです。

まったく辞めるつもりがなかったので、ちょっとショックでした。

結婚して子どもが生まれたばかりで、何で今なんだよって、なかなか受け入れることが出来ませんでした。でも、師匠である社長が“今だ”って言うなら今なんだろうなと納得しましたし、今思うと最適なタイミングでした。

 

独立する上では、パーマ液の商材部門とコンサル部門を買い取り、譲渡金を支払うという契約を結びました。さらに事務所や倉庫を間借りさせていただき、ずいぶんと協力して頂きました。

独立して2年後には、自らが経営する美容室「エクリ」をオープンしました。

他社のサロンを元気にするお手伝いもとてもやりがいはありますが、自分のサロンを持ちたいという気持ちも高まり、仲間と一緒に立ち上げたんです。

 

こうして今、7店舗でスタッフも70名ほどに拡大できましたが、全て陰で支えてくれた妻のおかげですね。

東京のお母さんやお姉さん役としてスタッフのケアをしてくれており、アットホームな店作りが出来ているのだと思います。本当に感謝ですね。

― これからの時代に必要なことは何だと思われますか?

いろいろありますが、変わり続けることだと思います。

 

10年ほど前から、外部の新人研修で宿題を出すと「残業代が出ますか」と聞かれるようになりました。

美容業界ではこれまで残業という概念はなかったので、私も世の中の経営者たちもみんな衝撃でした。

そもそも閉店後に練習するのも、自分の技術を磨くために自発的にやってましたし、その場所を会社は無償で提供してくれているので、お互いにメリットがあるから金銭的な話にはならなかったんです。

しかし時代は変わって、今は100円でハンバーガーが食べられて、1000円でTシャツが3枚で買える時代です。頑張ることが美徳という意識がないのも当然なのかもしれません。

 

前髪を切っただけでスッキリしたり、ヘアスタイルが決まると気分がよくなったりしますよね。そういう切り口で自分たちの仕事のやりがいを共有していくようにしています。

 

「今どきの若者はダメだ」と拒絶するのではなく、今の時代に自分たちを合わせていくことも必要です。言わば、変われないことのほうが未熟なんだと思います。変化し続けたものだけが残る。それは美容業界だけに限ったことではないんです。