株式会社エアーエンターテイメント
特長
air-AOYAMA(受付)
ヘアショー・イベント多数
社内レクリエーションも充実
介護施設訪問美容ボランティア
設立 | 1998年10月15日 |
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会社名 | 株式会社エアーエンターテイメント |
代表者名 | 代表取締役社長 岩田 卓郎 |
所在地 | 〒107-0062 東京都港区南青山7-10-3 南青山STビル 7F |
電話番号 | 03-6427-3771 |
店舗数 | 15店舗(うちFC2店舗) |
従業員数 | 238名 |
企業URL | http://www.air.st/ |
展開ブランド |
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― 御社の経営理念について教えてください。
─毎日を過ごす中で、一度心に決めた思いは貫き通し、
日々変化する環境の中で、あらゆる事に興味を持ち、
新たな発想に繋げる。(第1章)
仕事をする上で、こだわり、
向上心など
大切な事は色々とあるが、
それらを持続する事が結果へと繋がり、
成功という言葉が生まれるのである。(第2章)
成功を勝ち取ることも大事だが、私達は成功へと向かう過程の中で、
信じ合う仲間と笑い、泣き、考えたりする事が、
一番大事だと思い続け、そう在り続けなければならない。(第3章)─
毎年、経営理念を記した手帳を作り、全社員が持つようにしています。
中身は日記にしてもいいし、スケジュール帳にしてもいいし自由です。
最近のスケジュール管理はデジタルが多いですが、敢えて書くことによって認識するという意図でこの手帳を渡しています。
手帳の裏側に、「最低10個」何でもいいからその年に叶えたい目標を書きなさい、そしてクリアしたら消していきなさいと言っています。
内容は何でもいいです。1年生だと3カ月以内にシャンプー試験に受かることでもいいですし、美容のことじゃなくても構いません。とにかく目先の目標から大きい目標まで10個書いて、1個ずつ消していくことで、進歩していることを実感するために毎年行わせています。
弊社の理念は3章に分かれています。
毎日を過ごす中で、環境の変化に興味を持ちなさいというのが第1章。
第2章は仕事をする上でこだわりや大事なものがある。それを持続するというのが大切で、持続すると成功って言葉が生まれるよという一つの教えとなっています。
そして第3章では成功を勝ち取ることも大事だけれど、そこに至る過程で仲間と笑い、泣き、考えたりすることが大事と記しています。
ポイントは、「在り続けなければならない」ということ。
本人たちが本気で思わない限り目標は実現しない。それを一番大事だと思い続け、そう在り続けなければならないという言葉にこだわっています。
経営理念を理解させるということと、それをどのように浸透させていくかということに関しては、日々手帳を見ることや全体ミーティングの時に全員で理念を読み上げてから始めることで、伝えていっています。
― 御社のコンセプトついて教えてください。
「これまでとこれから」
名前の由来、airというのは「空気」。
色も形もない、主張もしない、でも人間にとっては絶対に無くてはならないもの。
そんなサロンを作りたいという想いでスタートしました。
主張はしないけど絶対的な存在。
また「コンセプトが無いのがコンセプト」とも言っていました。そういう部分も含めて、美容の楽しさをタレントさんやモデルさんの力をかりてメディア戦略型サロンとしてヘアスタイル提案を行いました。その結果、雑誌やテレビで話題となり、その波に乗って突っ走った10年間でした。
10年目を迎えた時点で、この10年間を振り返り、周りへの感謝を伝えたい。皆さんの愛があったからこそ今があるよねってことで、「LOVE」に最上級のestをつけて「LOVEST」って言葉の造語を作り、我々の第二ブランドとして「LOVEST by air」をスタートさせました。
また、airの技術をたくさんの方に伝えていきたいと思い、全国展開を視野に、京都・大阪・神戸・福岡とサロンをオープンしました。
ただ出店を数多くしただけでは、教育が追い付かず、我々がこだわってきたことが崩れると思い、この15年を迎える前に中身を充実させようということで、会社の規定や体制、いろいろなものを見直すことにしました。社員とのミーティングだったり、各部署の強化だったり。
部署は10年目過ぎから作っていまして、イベント部、IT部、技術向上を目的とした教育部、人材確保を中心に進める人財開発部、あとはオリジナル商品を作っていますので商品開発部などがあります。
これから16年目は、まず我々直営店に関して各部署が責任を持って、会社の組織的な部分でしっかり土台を構築していくこと。
それと、下の子たちが良い環境と未来のビジョンを築ける様な体制づくりを行うこと。
僕の中でこだわっているのは、可能性というものを失くしてはいけないとすごく思っています。可能性がないと人はそこに魅力を感じなくなると思うので。
可能性を感じられるものを常に発信していきたいですね。
― 御社の取り組みについて教えて下さい。
基本ベースは直営店での伝承と忠実性。その上で、今後は美容業界全体に関わる発展を考えていかなければならないと思っています。たとえばフランチャイズ(FC)やパートナーサロン(PS)という形態にも力を入れていきたい。
美容業界では、絶対独立は許さないみたいな考えが非常に多いとよく耳にしますが、会社内である程度の結果を残して共に頑張ってきた方であれば、簡単なことではないですが、グループ内独立という形態で自分のやりたいお店を出すことも良いことだと思います。
自分のやりたいことを責任持ってやれる方が、一人一人パワーを持つことで、それがairグループの集団になれば、より強いものができますし、それが今後の新しい美容師像のスタイルじゃないかなと。
― 若い世代に対して思うことは何ですか?また、求めることは何ですか?
僕は幹部社員に、若い世代が悩んだらとことん付き合えと言っています。
ただ最近の若い世代はコミュニケーション能力が無くなってきているのではないかと思うことがあります。
今は報告もLINEでピッとやれたり、自分の思いをFacebookだけにあげたりと、人に言わずしてその世界の中で「こんな自分を見て」「こんな私を見て」の様な。
会ってお酒でも飲みながら話すという機会がどんどん減ってしまいその結果、自分の主張ができなくなってしまうのではと思います。
だから僕は敢えてアナログな手帳に、目標を自分の手で書かせるということをさせています。デジタルではなく自分の手で書きなさいと。
今の若い世代には特に必要じゃないかなと思います。
ただ、ソーシャルネットワークは今の時代に絶対不可欠なものだと思っていますし、うちのスタイリストにもソーシャルネットワークを活用して成功している者がいます。ただ、その者に対して言えることはアナログを理解した上で行っているということです。我々は人対人の部分が多くて、アナログを理解せずに僕はTwitter、Facebookで集客できるとは思っていません。人と話して、その人から紹介していただくというサロンの原点が非常に大事だと思います。その上で手段として使用することが一番だと思います。
うちの若手にはそれを伝えていきたいですし、若い世代の人たちには原点にある「人とのコミュニケーション」、「会って話す」、「触れ合う」ということを大事にして欲しい。
僕は「美=Smile」ということを社員に言っています。
笑顔は美学である。それにプラスアルファ、心が笑っていることが一番美しいものであるということが、僕の理論ですね。
うちのサロンスタッフは老人ホームにボランティアでヘアメイクをさせていただいています。おばあちゃんに眉毛を描いてあげ、口紅を塗ってあげ、そして鏡を見せると「にこー」って笑ってくれます。僕はその瞬間の笑った顔が美しいと思いますし、これこそが美の原点だとスタッフに伝えています。
社名にある「エンターテイメント」とは単純に「楽しさ」=「笑う」ということ。その意味を含めて「エアーエンターテイメント」を社名にしました。笑顔は世界中の人と共有することができ、ビューティーエンターテイメントになることで、
これからロボット社会が進んだとしても、多分美容師のロボットはできないと思います。だからこそ、美を通して人と人が手で触れ合い、その変化を楽しむことで世界中の人を笑顔にして欲しいと強く思います。
― 「夢」は何ですか?これから実現したいことは何ですか?
社長としての夢は、100年続く企業にしたいということ。そして我々の思いが伝承されて、スタッフ達が笑顔でいられること。
全員が笑顔でいられるかというと、一つの組織の中で全員が納得して進めることは非常に難しいことだと思います。
でもそれに向かって努力することはすごく大事ですし、ゴールまでの道のりは永遠に続くと思います。今はまだ創業して16年ですが、30年、50年、100年と続く企業になっていたい。僕はその頃、もういないでしょうけど、そういう思いが伝承されていくことが大事だと思います。
美容界全体の発展は、僕の中で一つの夢というかやりたいことです。
airだけが良ければいいのではなくて、特にこれからは決して良い景気が続く国ではないかも知れません。少子化問題や高齢化社会で美容室の経営もどんどん難しくなっていくと思います。だからこそ、美容界が発展するようなことをairグループとして前向きに取り組み、美容界全体が盛り上がり、そしてうちの社員が本気で笑っていける環境作りをしていきたいと思っています。
そして僕の個人的なことを言うと、人生の最後の時に「俺の人生良かった」と思えるかどうかだと僕は思っています。
人生はいつどうなるか正直分からないものです。
だからこそ、普段から今できる精一杯を、ベストを尽くすことによって「あぁ、俺の人生良かったな」って思うことができたら最高だなと思えるので。
それが自分の夢というか、そうありたいと思っています。